中高時代は部活に明け暮れる日々。しかし、大学に入ってからの私は、サークルにも入らずバイト三昧の毎日を送っていました。
すべては、大好きな「推し活」の資金を稼ぐため。親に高い学費を払ってもらっているのに、授業はそっちのけ。人と関わることも、将来のための勉強も、本当に「何もしない」大学生活を過ごしていました。

そんな中、追い打ちをかけるように突入したコロナ禍。ライブという生きがいを奪われ、すべてのモチベーションが消え去りました。翌年にライブが再開されても、一度切れたやる気の糸は戻らず、結果として就職活動では大苦戦することに……。
「あの時、もっと動いていれば」
そんな底を味わった私だからこそ気づいた、「何もしないリスク」の恐ろしさ。そして、人生の局面を変えるために必要な「本当の覚悟」について、私の実体験を交えてお話しします。
1.私が溺れた「何もしない」という名の楽園
私はプロフィールの通り大のLDHファンです。特に大学時代は、授業をサボってライブに行ったり、グッズを買いに走ったりするのは日常茶飯事。社会人に例えるなら、「推しのために無断欠勤を繰り返す」ような、完全に狂った生活を送っていました(笑)。
最初からそこまで極端だったわけではありません。「ある程度ライブに行ければいいな」くらいに思っていたはずなのに、気づけば大学の「自由」に完全に翻弄され、生活のすべてを推し活に捧げるようになっていたのです。
なぜ、そこまで暴走してしまったのか。理由は、高校時代の反動にありました。
私が通っていたのは、私立の超厳しい高校。通学時のイヤホン使用は禁止、一時期はLINEやX(旧Twitter)などのSNSすら禁止という徹底ぶりでした。さらに部活にも明け暮れていたため、当時の私には「自由」が1ミリもありませんでした。
そんな息苦しい環境と、私の歪んだ心が掛け合わさった結果、大学進学を機に「大学生になったら絶対にパリピになってやる!」という謎の思い込みが大爆発してしまったのです。
就活の社会学 大学生と「やりたいこと」 / 妹尾麻美 著
自分の内面ばかりを責めても解決しません。「自分を追い詰める社会の構造」を客観的に知ることで、どん底から次の一歩を踏み出すヒントが見えてきます。
就活生はもちろん、働くことに疲れたすべての大人に読んでほしい一冊です。
2.勉強や人間関係から逃げ続けていた当時の心理
大学生になれば当然テストもありますし、将来のために勉強しなければいけません。大学生活の思い出を作るためにも、人間関係の構築は必須です。
しかし当時の私は、そんな現実から徹底的に逃げ続けていました。
授業中はイヤホンで音楽を聴き、SNSを眺めるかゲームをするだけ。テスト前になっても一切勉強しないので、当然のように単位は落とします。提出するレポートもコピペが当たり前。「学ぶ」ことなんて何一つしておらず、ただサボるための単純作業がルーティン化しているだけでした。
また、サークルにも入っていなかったため、大学のコミュニティや周囲の同級生にも全く興味がありませんでした。下手に目立って傷つきたくないから、学校ではあえて徹底的に「地味なポジション」をキープする。そうやって自分の身を守っていたのです。
「高校生のときに頑張りすぎて疲れたから、今は休む時期なんだ」
当時の私は、そうやって勉強からも人間関係からも逃げるための「言い訳」ばかりを必死に探していました。
3.コロナ禍と就活大苦戦が教えてくれた「行動しない・仕事しない・何もしない」リスク
①「行動しない」リスク
コロナ禍や就活大苦戦が教えてくれたのは、立ち止まっていること自体の危うさです。「行動しない」ことがもたらす致命的なリスクは以下の3つです。
・選択肢が自動的に狭まる
状況を静観している間にも、周囲や企業は刻一刻と変化し、採用枠やチャンスは埋まっていきます。動かないままでいると、自分が選べる選択肢がどんどん消滅してしまいます。
・「情報」と「経験値」の格差が広がる
行動を起こす人は、たとえ失敗しても「何がダメだったのか」という生の情報や教訓を得られます。一方で、行動しない人は基準となるデータすら手に入らないため、次の作戦を立てることすらできなくなります。
・不安と焦りだけが増幅していく
人間は行動していない時ほど、頭の中でネガティブな妄想や不安を膨らませてしまいがちです。一歩でも動けば不安は「具体的な課題」へと変わり対策を打てますが、動かないままだとメンタルだけが消耗していきます。
②「仕事しない」リスク
「とりあえず今は仕事をしないでおこう」という選択は、目先の楽さと引き換えに、将来の自分を限界まで追い詰めるリスクを孕んでいます。
・「キャリアの空白」が次の選択肢を奪う
ビジネスの世界では、理由のない空白期間が長引くほど「計画性のない人」「働く意欲が低い人」と見なされ、信用が低下します。いざ「働こう」と思った時には、選べる仕事が激減しているのが現実です。
・ビジネススキルや社会性のアップデートが止まる
仕事を通じて得られる「段取り力」「コミュニケーション能力」「最新の業界知識」などは、実践の場でしか磨かれません。仕事をしない期間は、周囲が成長していく中で自分だけが時代遅れになっていくリスクを意味します。
・経済的自立を失い、精神的な余裕が消滅する
貯金が減り続ける生活は、想像以上に人間のメンタルを蝕みます。「お金がない」という不安は視野を狭くし、冷静な判断力を奪うため、結果としてさらに条件の悪い環境へ飛び込まざるを得なくなります。
③「何もしない」リスク
私にとっての「何もしない」のツケは、コロナ禍での孤独と、就職活動の地獄という形で回ってきました。当時、唯一の生きがいだったライブを奪われた私が痛感した「何もしない」の本質。それは現状維持ではなく、明確な「後退」です。
・強烈な「虚無感」に襲われ、自分が分からなくなる
人間関係や部活に疲れ、推し活以外は本当に「何もしない」選択をしました。しかし、コロナ禍でその唯一の拠り所(ライブ)が消えた瞬間、残ったのは「自分の中の空っぽさ」でした。サークルも友人関係も築いてこなかったため、「自分は一体何者なんだろう」という強烈な虚無感に支配されることになります。
・「楽な選択」のツケが、一気に押し寄せてくる
傷つきたくないからと動かずにいると、そのツケは人生の重要な局面で必ず回ってきます。私の場合はそれが就職活動でした。「ライブに行けないから」と言い訳を重ねてがむしゃらに取り組むことを放棄した結果、どの会社からも内定をもらえず、最終的にたどり着いたのは「派遣社員」という厳しい現実でした。
・主体性を失い、人生が「どん底」まで後退していく
周りに勧められて資格試験を受けることはあっても、自分からやる気を出さず、すべて嫌々こなすだけ。傷つくのを恐れて言い訳を重ね、自分の意志で動くことをやめてしまうと、現状維持すらできずに気がついたときには人生のどん底に突っ立ってしまうことになります。
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言い訳を重ねる毎日に終止符を打って、確かな安定を掴むために、まずは一歩を踏み出してみませんか?
4.どん底から局面を変えるために必要な「3つの覚悟」
「何もしないリスク」に気づき、いざ動き出そうとするとき、私たちの足を引き止めるものがあります。それは、変化への恐怖です。どん底から這い上がり、局面を180度変えるためには、次の3つの覚悟を決める必要があります。
①過去の後悔や「元を取ろうとする気持ち」を捨てる
「あの時こうしていれば」「せっかく大学まで行ったのだから、元を取れるような大企業に入らなければ」という執着は、これからの行動を鈍らせる最大のブレーキになります。過去に費やした時間やエネルギーは、どれだけ悔やんでも戻ってきません。過去を「損切り」し、未練を捨てて「これからの未来をどう最高にするか」だけに集中する覚悟が必要です。
②新しい環境に飛び込む「小さな摩擦」を受け入れる
これまで避けていた勉強や人間関係に一歩を踏み出せば、最初は必ず「居心地の悪さ」や「格好悪い思い」を経験します。新しい靴が足に馴染むまでに靴擦れが起きるのと同じで、変化には必ず小さな摩擦(ストレス)が伴います。「傷つきたくない」という殻を破り、その摩擦すらも「自分が成長している証拠だ」と歓迎する覚悟が求められます。
③培った「爆発的なエネルギー」を自分の人生に横展開する
「逃げ続けてしまった」「就活で大苦戦した」というどん底の経験は、見方を変えれば、あなたの中に「このままでは終わりたくない」というマグマのような悔しさとエネルギーを蓄積させた期間でもあります。その怒りや焦りのパワーを、他者への攻撃や愚痴に変えてはいけません。自分の手で人生を切り拓くための、執念深い「前進の原動力」へとスライドさせ、全力を注ぎ込む覚悟が必要です。
5.今日から動く。局面打開のためのファーストステップ
覚悟が決まったら、あとは行動に移すだけです。しかし、昨日まで「何もしない楽園」にいた人が、いきなり24時間すべてをストイックに変えようとすれば、脳が拒絶反応を起こして三日坊主で終わってしまいます。
局面を打開するために必要なのは、完璧なスタートではなく、挫折しないための「圧倒的に小さな一歩」です。今日からすぐに始められる2つのステップを提案します。
①まずは「1日15分のインプット」から始めてみる
最初は、生活のすべてを変える必要はありません。通勤電車の中、あるいは寝る前のスマホタイムのうち、ほんの「15分だけ」を自分の未来のための投資に変えてみましょう。
気になる分野のビジネス書を3ページ読む、Schoo(スクー)などのオンライン学習動画を1本見る、あるいはProgate(プロゲート)でプログラミングの基礎に触れてみる。どんな小さな学びでも構いません。「15分できた」という毎日の小さな成功体験の積み重ねが、逃げ癖で傷ついていた自己肯定感を少しずつ再生させていきます。
②強制的に環境を変える(小さなコミュニティ、新しい挑戦など)
人間の意志の力は、驚くほど弱いものです。どれだけ心の中で「変わろう」と誓っても、同じ部屋で同じ生活を続けていれば、いつの間にか元の楽園に引き戻されてしまいます。
だからこそ、自分の意志に頼るのではなく、「行動せざるを得ない環境」を先に作ってしまいましょう。
例えば、オンラインサロンや小さな勉強コミュニティに飛び込んでみる。新しい趣味や資格の講座に申し込んでみる。地域のボランティアや、少しでも興味のある社外のイベントに「とりあえず応募」のボタンを押してしまうのです。見知らぬ人や、前を向いて挑戦している人に囲まれる環境へ自らを強制的に放り込むこと。この「小さな環境の摩擦」こそが、あなたの局面をガラリと変える強力なブースターになります。
自分のペースで、低リスクでリスタートを切りたいなら、オンライン学習の「オンスク.JP」がぴったりです。
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スキマ時間を有効活用できる【オンスク.JP】まとめ:リスクに気づけた今が、一番若いスタートライン
勉強や人間関係から逃げ、コロナ禍と就活でどん底を味わったあの時間は、決して無駄ではありません。むしろ、その痛烈な経験があったからこそ、「何もしないことの中にこそ、最大の不利益が潜んでいる」という本質的なリスクに気づくことができたのです。
過去を変えることはできませんが、未来はこれからの行動次第でいくらでも書き換えることができます。
「もう遅いかもしれない」「周りから遅れてしまった」と焦る必要はありません。人生において、リスクに気づけた「今この瞬間」こそが、あなたにとって最も若く、最も可能性に満ちたスタートラインです。

まずは今日の15分から。何もしない楽園に別れを告げて、新しい局面へ向かう一歩を、今日ここから踏み出しましょう。
